2017.10.02

使い勝手のよい方はどっち?重曹とセスキ炭酸ソーダ

ライフスタイル
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エコブームの今、環境を汚さないナチュラル洗剤が注目を集めています。中でも重曹やセスキ炭酸ソーダは低価格であり、使い道も幅広いことから話題のナチュラル洗剤として多くの主婦層から支持されています。
ここで気になるのが、「重曹とセスキ炭酸ソーダはどちらの方が使い勝手がよいのか」という疑問です。いずれも話題のナチュラル洗剤であるため認知度は高いものの、それらの違いについて詳しく知っている方は少ないかもしれません。そこで今回は、重曹とセスキ炭酸ソーダの特徴についてご紹介します。

■今話題のナチュラル洗剤

以前からナチュラル洗剤として重曹やクエン酸は注目されていました。それがここ近年、「セスキ炭酸ソーダ」も注目を集めるようになったのです。
セスキ炭酸ソーダとは、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムの複塩のこと。つまり、炭酸ナトリウムと重曹の中間的な性質を併せ持つ複塩です。そのため、重曹と同じアルカリ性であり、酸性の汚れを落とすのに効果的です。無機物な点も重曹と同じで、環境を汚しにくいというメリットがあります。また、セスキ炭酸ソーダは重曹よりも水に溶けやすく、適度なアルカリ性であるため手荒れしにくいのも特徴です。

■セスキ炭酸ソーダの得意分野

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セスキ炭酸ソーダはアルカリ性であるため、脂肪酸やタンパク質を分解し、溶かす働きがあります。そのため、酸性の汚れである皮脂汚れや油汚れに強く、皮脂や垢の付着した浴槽の洗浄や衣類の洗濯、油汚れが付着するキッチン掃除に役立ちます。また、手垢の付いたドアノブやタバコのヤニ、血液の汚れを落とすのにも効果的です。

■研磨効果を求めるなら「重曹」

セスキ炭酸ソーダはナチュラル洗剤として人気ではありますが、重曹よりも水に溶けやすいため研磨剤として使うのは困難です。汚れを落とすためのクレンザーとしてナチュラル洗剤を使いたいのであれば、セスキ炭酸ソーダよりも重曹が効果的といえます。重曹であれば洗剤液や洗剤スプレーとして使えるのはもちろん、クレンザーとしても使えるため掃除の幅が広がります。

■重曹を加熱するとセスキ炭酸ソーダと同じ洗浄力に!?

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水への溶けやすさや研磨効果に違いのある重曹とセスキ炭酸ソーダは、水溶液のpHにも違いがあります。pH8.2の重曹に対し、セスキ炭酸ソーダのpHは9.8。pHが高めのセスキ炭酸ソーダの方が、汚れに対する洗浄力は優れています。
しかし、重曹水を加熱するとpHは8.2から10に上がり、セスキ炭酸ソーダと同じ洗浄力になります。この点を考慮すると、クレンザーとしても使える重曹の方がより多くの汚れに対応できるといえるでしょう。

ナチュラル洗剤として手軽に使うことができる重曹やセスキ炭酸ソーダ。効果的に活用し、家中のさまざまな汚れをピカピカに落としましょう。

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