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2021.03.09

乾燥肌

【医師監修】赤ちゃんの乾燥肌対策は?保湿剤をタイプ別に解説

赤ちゃんの肌はバリア機能がまだしっかりしていないのでとても敏感です。乾燥肌などの肌トラブルが起こりやすいので、できる限りのスキンケアをして守ってあげましょう。保湿ケアに適した保湿剤について解説していきます。

赤ちゃんは実は乾燥肌?

赤ちゃんの肌は大人の半分程度の薄さなので、とてもデリケートです。表皮は肌内部の水分を保持と、外的刺激から肌を守るというバリアの役割を果たしていますが、赤ちゃんは表皮が薄く、バリア機能そのものが未熟ですので、汗やよだれ、おむつの摩擦などの外部刺激に日常的にさらされている状態です。刺激を受けてさらにバリア機能が低下した肌は、内部の水分の保持力も低下して乾燥肌も引き起こしがちです。大人では刺激にならないようなことも、赤ちゃんの肌にとっては刺激になることがありますので、しっかりと観察をすることが大切です。

●赤ちゃんの肌に起きやすいトラブル

赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟なので、日常的な外部刺激から脂漏性湿疹、新生児ざそう、あせも、アトピー性皮膚炎などが起きやすいです。水分が保持できないことでガサガサになったり、湿疹が出たりと乾燥によるトラブルも多いです。
とくに生後3カ月以降の赤ちゃんは、それまで多かった皮脂の分泌量がどんどん減少し始めるため、水分の蒸散を抑える機能が低下し乾燥しやすくなってしまいます。

赤ちゃんの乾燥肌をケアする保湿剤の種類と特徴

赤ちゃんの肌をケアする保湿剤の種類と特徴についてこのあと解説していきます。
最初にお話しした通り、赤ちゃんの肌は大人に比べてとてもデリケートなので、赤ちゃん向けに作られたものを使うようにしましょう。

●クリーム

油分を多く含むので保湿効果が高く、こってりとした使用感です。空気が乾燥しやすい時期に使うのに適しています。よだれなどで乾燥しやすい顔にもぴったりです。

クリームを手のひらにのせている写真

●ワセリン

ワセリンは人工的な皮脂膜をつくり、水分の蒸発を防ぐ働きがあります。皮脂膜を作ることで肌を保護できるので、外部刺激による肌荒れの予防にも使えます。
赤ちゃん向けに作られた、柔らかく塗り広げやすいタイプのワセリンもありますので、使用部位や赤ちゃんの肌の状態に合わせて使い分けるといいでしょう。

ワセリンを指先につけている写真

●ローション、乳液、スプレー

ローションには透明な化粧水タイプや乳液タイプなどがあり、さらっとした使いごこちが特徴ですので、夏場などさっぱりと保湿ケアをしたいときに適しています。また、さらっとしているので塗り拡げやすく、広範囲をケアしたいときに使いやすいです。

ローションを手のひらにのせている写真

保湿剤の選び方のポイント

赤ちゃんの肌に優しく使える保湿剤を選ぶときは、鉱物油や香料、着色料などの刺激になってしまう可能性のある成分が入っていない、無添加の保湿剤を選ぶようにしましょう。
ヒアルロン酸やセラミドなどは保湿力やバリア機能を高めると言われているので、そのような成分が入っているものを選ぶこともポイントです。
人工的な皮脂膜を作って肌を守るベビーワセリンはスキンケアの仕上げに使うと水分を閉じ込められるのでおすすめです。季節や赤ちゃんの肌質に合わせて使い分けてみましょう。

保湿剤ではよくならない?乾燥肌からくる「乾燥性湿疹」とは

乾燥肌によっておこる肌トラブルとして乾燥肌湿疹というものがあります。乾燥性湿疹とは、肌のバリア機能が低下した影響で、湿疹ができてしまう皮膚疾患です。軽度だと粉ふきや外気温の変化でかゆみを感じる程度で済みますが、進行するとひび割れ、湿疹、かゆみが強くなる場合があります。放っておくと肌内部の水分がさらに減少し、症状が進行する場合があるので、重症化する前にしっかりと治療を行う必要があります。

●乾燥性湿疹の原因と改善方法

赤ちゃんはバリア機能が未熟なため衣服のこすれや急激な温度変化などの刺激にも弱く、それらが原因で乾燥性湿疹になることがあります。乾燥性湿疹が疑われる場合は、保湿剤だけでは治らない可能性があるので、まず病院に相談しましょう。
日常生活で気を付けるポイントとしては、汗やよだれなどを放置せずに肌を清潔に保ったり、衣服の素材を肌に優しいものに見直すことなどがあります。
乾燥性湿疹になってしまったら医師に相談のうえで、保湿剤で皮膚を守るだけでなく、抗炎症作用・抗アレルギー作用を持つステロイド剤で治療するという場合もあります。

デリケートな赤ちゃんの乾燥肌はまず保湿をしよう!

赤ちゃんの肌はとてもデリケートで、乾燥肌にもなりやすいです。乾燥はさまざまなトラブルを引き起こす原因にもなるので、しっかり保湿してまずは乾燥肌を予防することが大切です。保湿剤の中でも、ワセリンはほかの保湿剤と併用できる場合があるので、使いやすい製剤かと思います。
肌がカサついたり荒れたりすることで赤ちゃんに辛い思いをさせないように、丁寧に保湿ケアをしてあげましょう。

工藤医師よりコメント

赤ちゃんのお肌は大変デリケートですので、市販の製品を使ってみて肌に異常があらわれるようなら皮膚科、小児科等で適切な処方してもらうようにして下さい。

監修者_工藤

監修者

医師:工藤 孝文

内科医・糖尿病内科・統合医療医・漢方医。
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。
現在は、自身のクリニック:みやま市工藤内科で地域医療に力を注いでいる
専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。
テレビ・ラジオなどのメディアでは、ジャンルを問わず様々な医療の最新情報を発信している。
NHK「ガッテン!」では、2018年度の最高視聴率を獲得した。
著書は15万部突破のベストセラー「やせる出汁」をはじめ、50冊以上に及ぶ。
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会、日本甲状腺学会・日本遠隔医療学会・小児慢性疾病指定医。

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