2020.09.15 乾燥肌

【医師監修】潤い肌への第一歩! 乾燥肌の改善には保湿ケアの重要性を理解しよう

乾燥肌
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乾燥肌を改善するためには、保湿ケアが大切です。しかし中には保湿ケアの役割を正しく理解しないまま、間違った方法でケアを行っているケースもあるようです。今回は保湿ケアの役割を踏まえた上で、化粧品選びの方法や、ケアする際のポイントを紹介します。

【乾燥肌の人は知っておきたい】保湿ケアの基礎知識

保湿のイメージ

●保湿ケアの3つの役割
人の肌の一番外側には、厚さ約0.02㎜の「角質層」があります。この角質層は、肌の外側からの異物の侵入や、肌の内側からの水分の蒸発を防ぐバリアとして重要な役割を担っており、こうした肌の働きは「バリア機能」と呼ばれます。ところが、このバリア機能は、生活習慣やストレス、加齢など、さまざまな要因によって崩れてしまうことがあります。

バリア機能が崩れると、肌内部からは水分が蒸発し、肌は水不足の状態になり「乾燥肌」が引き起こされます。乾燥肌を改善するためには、その要因を改善するとともに、バリア機能を回復させるための正しいスキンケアが欠かせません。とりわけ、保湿ケアには以下の3つの役割があることから、特に重要と考えられています。

<保湿ケアの3つの役割>
① 肌に水分を与える
肌の外側からたっぷり水分を与え、不足した水分を補う
② 肌を柔らかくする
与えられた水分を保持できるよう、肌をふっくら柔らかく整える
③ 水分の蒸発を抑える
肌表面に油分で膜を作り、水分の蒸発を抑える

乾燥肌はバリア機能の低下によって、肌内部の水分が失われ、水不足になっている状態です。そのため、正しい保湿ケアで、上記の3つの役割をしっかり回復させることが大切になります。

●保湿ケアで使う化粧品とその目的
保湿ケアを適切に行うには、それぞれの役割に応じた化粧品を組み合わせて使う必要があります。メーカーや商品によって違いはありますが、基本的には以下のアイテムを使うことが多いです。

<保湿の基本アイテム>
① 肌に水分を与えるアイテム
化粧水…水分がベースのアイテム。ヒアルロン酸やグリセリンといった保水力のある成分が配合されているものが多く、効率的に肌を潤す

② 肌を柔らかくするアイテム
乳液…水分と油分の両方が配合されているため、肌を柔らかくして、水分を保持しやすい状態へと整える

③ 水分の蒸発を防ぐアイテム
クリーム/白色ワセリン…油分が多く、水分の蒸発を防ぐ”フタ”の役割を担う

<保湿のプラスワンアイテム>
・ブースター(導入液)…肌への水分の馴染みをよくする
・美容液…保水力や肌のバリア機能を高めるなど、特定の目的にアプローチする

保湿ケアの基本となる組み合わせは①「化粧水」+②「乳液」+③「クリーム/白色ワセリン」です。これに、必要に応じてブースターや美容液をプラスします。
なお、油分を含む乳液は、水分の蒸発を防ぐ役割も果たしてくれるため、乾燥肌の度合いや、季節によっては、①「化粧水」+②「乳液」のケアで十分ということもあるでしょう。その場合には、目元や口元など、乾燥が特に気になる部分にのみ、クリームや白色ワセリンを重ねづけするのがオススメです。

●保湿ケアの化粧品を選ぶときのポイント

保湿アイテムのイメージ

乾燥肌の人に向けた保湿ケアの化粧品は、各メーカーからさまざまなものが出されています。”しっとりタイプ”や”高保湿ケア”など、魅力的なうたい文句に思わず手が伸びてしまいますが、最も重視したいのは、自分の肌に合っているかどうかです。いきなり現物を購入するのではなく、まずはサンプルやトライアルセットで実際の使用感を確かめるようにしましょう。

また乾燥肌を改善するには、商品ごとに推奨されている使用量を守り、継続してケアすることが大切です。「高価だったからもったいない……」と、使う量が少なければ、肌を十分に潤すことができません。特に化粧水は、たっぷりの量を使うことが望ましいとされています。毎日適量を使っても継続して購入できる価格かどうか、しっかり念頭に置いて商品を選びましょう。

なお、先に述べた通り、肌のバリア機能を崩す要因の一つには加齢があります。肌にはもともと、一定の周期で生まれ変わる「ターンオーバー」と呼ばれる仕組みがありますが、加齢とともにそのサイクルは乱れがちになるため、肌のバリア機能も崩れてしまうと考えられています。保湿だけでは肌の調子がなかなか改善しないと感じた場合は、アンチエイジング効果も兼ね備えた化粧品を選びましょう。

【乾燥肌の人は気を付けたい】保湿ケアのポイント

肌の保湿ケア

せっかく保湿ケアに適した化粧品を使っていても、スキンケアの方法が間違っていたら、十分な効果を得ることはできません。乾燥肌の人はどのような点に気を付けて保湿ケアを行えばよいのか、顔と体のそれぞれでポイントを解説します。

<顔の保湿ケアのポイント>
●洗顔方法に注意し、洗顔後はすぐに保湿ケアをする
保湿ケアを行う前に、まずは洗顔方法を見直します。クレンジング剤は適度な洗浄力がありながら肌に負担をかけない、ミルクやクリームタイプで丁寧にメイクオフしましょう。続けて洗顔する場合は、手指で肌を直接こすらないよう、しっかり泡立ててから洗います。ぬるま湯ですすぎ、柔らかいタオルを顔に押し当てて水分を取り除いたら、すぐに保湿ケアをしてください。洗顔後の肌は乾燥しやすいため、時間を空けずにすぐ取り掛かるのが鉄則です。

●化粧品は、手の平で温めてから肌に乗せる
化粧水、乳液、クリームのいずれも、手の平で温めると肌になじみやすくなります。適量の化粧品を手の平で温めてから、両手で顔を包み込むようにしてなじませましょう。化粧水はたっぷり使うのが望ましいため、時間を置いて2度づけすると、よりしっとり仕上がります。

<体の保湿ケアのポイント>
●入浴時、ゴシゴシ洗わない
体を洗う際、肌に摩擦が生じると、バリア機能を崩してしまう可能性があります。ナイロンタオルでゴシゴシこするのではなく、綿素材などの柔らかいタオルにたっぷり泡を立てて、優しく洗いましょう。乾燥がひどい場合は、手の平に泡を乗せて洗ったり、ぬるま湯で流したりするだけでも十分です。

●入浴後、すぐに保湿ケアする
入浴後、肌に水分が残っている状態で保湿剤を塗ると、肌はよりしっとり仕上がります。柔らかいタオルで軽く水気を拭き取った後、保湿剤を手の平で温めてから、肌に優しくなじませましょう。
体の保湿に使う場合は、とろみのあるローションや乳液が使いやすいです。全体に塗り広げた後、ひじやすね、かかとなど、乾燥の気になる箇所にクリームや白色ワセリンを塗るとよいでしょう。

●乾燥がひどいときはケアの回数を増やす
保湿ケアは朝、夜の1日2回が基本ですが、乾燥がひどい場合は、さらにもう1回プラスします。保湿剤を携帯し、休憩時間やトイレに立ち寄った際などに、乾燥が気になる箇所を保湿しましょう。

まとめ

乾燥肌の改善には正しい保湿ケアが欠かせません。保湿ケアが担う3つの役割をしっかり理解したうえで、自分に合った化粧品を選び、ポイントを押さえてケアすることが大切です。毎日行う保湿ケアだからこそ、その基本を正しく理解し、適切な方法で行いましょう。

木村医師よりコメント
肌が乾燥していると皮膚のバリア機能が低下し、皮膚のトラブルだけでなく免疫機能の低下などにもつながります。適切な保湿ケアをすることは、肌の乾燥を防ぎ、健康な身体を保つことにもつながるので、最適なケア方法を身につけておくことが大切です。ケアする商品も肌に合うもの合わないものがあるため、サンプル品なども活用し、ご自身にあったものを使うようにしてください。

監修者

監修者

医師・木村眞樹子
都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科として在勤中。内科・循環器科での診察、治療に取り組む一方、産業医として企業の健康経営にも携わっている。総合内科専門医。循環器内科専門医。日本睡眠学会専門医。ビジョントレーニング指導者1級資格。

【医師監修】潤い肌への第一歩! 乾燥肌の改善には保湿ケアの重要性を理解しよう

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