2020.09.15 乾燥肌

【医師監修】ワセリンで花粉対策ができる!? 効果的な使い方を解説

乾燥肌
  • twitter
  • facebook
  • はてブ!
  • twitter
  • facebook
  • line

「国民病」とも呼ばれるほど、春先になると多くの人が悩まされる花粉症。よく知られているスギやヒノキ以外にも、アレルギー反応を引き起こす花粉は50種以上もあるといわれています。発症するとくしゃみや鼻水などが引き起こされますが、そうした花粉対策の一つにワセリンが活用できることをご存じでしょうか。今回はワセリンを使った花粉対策についてご紹介します。

花粉症とは

花粉症とは花粉が原因で起こるアレルギー性疾患の一つで、季節性のアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎などの総称です。原因となる花粉の飛散時期や種類は地域によって異なりますが、よく知られているのは、春先にピークを迎えるスギヒノキです。それ以外にも秋のブタクサやヨモギ、初夏の北海道ではシラカバなど、一年を通してさまざまな花粉が飛散しています。

花粉が鼻や目、口に入ると、体はそれを異物と認識します。そして、その異物を排除しようと過剰に反応することで花粉症の症状が引き起こされると考えられています。主な症状は鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目や喉の腫れやかゆみですが、咳、湿疹、頭痛などが伴うこともあります。こうした症状は数日から数週間続くことが多いので、集中力を低下させたり倦怠感を覚えたりするなど、日常生活に支障をきたしかねません。

●一般的な花粉対策

一般的な花粉対策

花粉症に対しては、一般的には次のような対策が取られることが多いです。

・マスクや眼鏡の着用
まず、花粉を吸い込まない、目に入れないようにすることが大切です。鼻から花粉を吸い込むのを防ぐにはマスクの着用が効果的です。また、目に入らないようにするには、眼鏡をかけるとよいでしょう。

・花粉を洗い流す
マスクや眼鏡で対策を行っても、花粉の侵入を100%防ぐことは難しいです。花粉対策の専用アイテムを使い、鼻うがいや洗眼によって洗い流すのも効果的でしょう。

そのほかの花粉対策として、ワセリンを使った方法があります。これは古くから花粉症が知られているイギリスでも推奨されている方法です。続いて紹介しましょう。

ワセリンを使った花粉対策

●ワセリンとは
ワセリンは天然成分である石油を精製して作られた保湿剤です。肌に油膜を作り、肌から水分が蒸発するのを防ぐため、顔や体の保湿ケアに用いられることが多いです。石油を原料としていますが、精製する際に不純物はほとんど取り除かれているため、肌に使用してもアレルギー反応が引き起こされることは少ないといわれています。

ワセリンには、精製度が低く安価な「黄色ワセリン」と、黄色ワセリンをさらに精製した「白色ワセリン」がありますが、顔に使用する場合は刺激が少ない「白色ワセリン」を使うようにしましょう。特に肌がデリケートな人が使う場合は、白色ワセリンの中でも精製度が高く、防腐剤や香料が含まれていないものがよいでしょう。

保湿剤ワセリンのイメージ

●花粉対策としての活用法
上述の通り、保湿剤として多用されるワセリンですが、鼻の入り口や目の周りに塗れば、花粉対策もできると考えられています。というのも、ワセリンの油膜が花粉をキャッチし、花粉の侵入を阻止すると期待されているのです。

<鼻の周りへの塗り方>
ワセリンを綿棒に取って、鼻の入り口付近に薄く塗ります。症状がひどい場合は、入り口付近だけでなく鼻の穴の中まで塗るのもよいでしょう。その際、綿棒を使って鼻腔内の表面にくるりと塗り、あまり奥まで綿棒を入れすぎないように注意してください。

<目の周りへの塗り方>
清潔な指にワセリンを取ったら、目の周りを一周するように目の下とまぶたに塗ります。その際、ワセリンが目に入らないように気を付けてください。

<注意点>
ワセリンは外出前に塗り、室内に入る時にはティッシュやコットンなどで拭き取り、新しく塗り直すようにしましょう。また、室内にいる時も3、4時間を目安に同様の方法で塗り直します。多く付け過ぎるとべたついてしまうため、ごく少量を付けるようにしてください。
なお、顔は体よりも皮膚が薄くデリケートな部分です。肌の弱い人は、使用前に二の腕の内側に付けてしばらく置き、かぶれや赤みなど炎症反応が起こらないか確認しておくのが望ましいです。

オリジナルの”アロマワセリン”を使った花粉対策

アロマのイメージ

ワセリンに好みのアロマを加えれば、好きな香りを楽しみながら花粉をガードできる”アロマワセリン”を作ることが可能です。好みの香りで癒されるだけでなく、それぞれのエッセンシャルオイルが持つアロマ効果も期待できるでしょう。花粉対策には、粘膜の炎症を抑えるとされるティートゥリーや、スッキリとした香りで鼻の通りを良くしリフレッシュ効果も期待できるペパーミント、目のかゆみや炎症を和らげるといわれるカモミールなどがオススメです。お気に入りの香りを見つけて、自分だけのアロマワセリンを作ってみてはいかがでしょうか。

<準備物>
・白色ワセリン
・エッセンシャルオイル(100%天然成分の精油)
・保存容器(小さいサイズでふたができるもの)
・スパチュラ、またはマドラー

<作り方>
1. 10g程度のワセリンが入る小さい保存容器を用意し、きれいに洗って水分をしっかり拭き取っておきます。
2. ワセリン約10gをスパチュラなどで保存容器に入れます。そこにエッセンシャルオイルを1、2滴垂らし、スパチュラなどでよくかき混ぜます。

<注意点>
肌に直接塗るため、香り付けには100%天然成分のエッセンシャルオイルを選んでください。人工的に香りが付けられたアロマオイルなどは、香料やアルコールなどが入っているので、正しい効果が期待できないばかりか、肌のトラブルにつながる恐れがあります。
また、精油が入ったクリームを肌に使用できるのは、3歳以上からとされています。小さなお子さまへの使用は控えましょう。

まとめ

多くの人が悩まされる花粉症ですが、マスクや眼鏡での対策のほかに、ワセリンを目や鼻の周りに塗る方法もあるといわれています。外出先でも手軽に実践できるので、ぜひ試してみてくださいね。

木村医師よりコメント
メガネやマスクなどを使用すれば、身体を花粉から守るのに非常に有効であることがわかっています。一方で厳密には、医学的にワセリンを塗ることで花粉をカットできるということはわかっていません。しかし、軟膏などを鼻や目の周りに塗ることで、花粉症の症状が和らぐとの報告もあるようです。顔に塗るものなので肌との相性を確認しながら、使用してみてください。

監修者

監修者

医師・木村眞樹子
都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科として在勤中。内科・循環器科での診察、治療に取り組む一方、産業医として企業の健康経営にも携わっている。総合内科専門医。循環器内科専門医。日本睡眠学会専門医。ビジョントレーニング指導者1級資格。

【医師監修】ワセリンで花粉対策ができる!? 効果的な使い方を解説

このコラムが気に入ったらシェアしよう!

【医師監修】ワセリンで花粉対策ができる!? 効果的な使い方を解説

人気のある記事

おすすめの記事

インフルエンザ予防について

普通の風邪とは異なり、高熱や関節痛など全身に症状が現れるインフルエンザは感染力も非常に高く急激に発症します。インフルエンザに感染しない為には、事前の予防対策が重要。お子様や高齢者の方など年齢や性別を問わず猛威を振るう為、それに伴った手洗いやうがいをはじめとした、インフルエンザの様々な予防対策方法について知ることが大切です。

ノロウイルスなどの感染症予防について

感染症には様々な種類が存在し、ノロウイルスなどの感染症を患うと吐き気・嘔吐・下痢・腹痛などといった症状を発症することがあります。また、人から人へと感染していく為、お子様や身内の方が感染した際にはしっかりと予防対策をしないとすぐに自分自身に感染してしまうことも。ノロウイルスなどを中心とした、感染症の身近な予防対策方法についてご紹介します。

KENEI CHANNEL

暮らしに役立つ情報を動画でわかりやすくご紹介します。毎日のお料理が楽しくなるレシピ動画や、お掃除のヒントになるようなお役立ち動画などをご紹介します。

製品ブランドサイト

手ピカジェル、手ピカジェルプラスといった、手ピカジェルシリーズやノロパンチなど健栄製薬の製品ブランドサイトをご紹介いたします。

ページの先頭へ