2021.04.19 乾燥肌

【医師監修】乾燥肌ならシャンプーの選び方も大切!肌に優しい洗浄成分や保湿成分は?

乾燥肌
  • twitter
  • facebook
  • はてブ!
  • twitter
  • facebook
  • line

乾燥肌の方は、肌に触れるものすべてに気を配ることが必要です。ちょっとした刺激がかゆみを誘発したり、皮膚の油分や水分を奪うことで乾燥を進行させたりすることがあります。

例えば髪と頭皮の洗浄に欠かせないシャンプーも、乾燥肌の方は注意をして選ぶことが必要になるでしょう。どのような点に注意をすればよいのか、また、注目したい成分について紹介するので、ぜひ参考にしてください。シャンプー後の頭皮ケアについても見ていきましょう。

乾燥肌の方はシャンプーの選び方も重要

髪や頭皮についた汚れや皮脂などを落とすためには、定期的にシャンプーをすることが欠かせません。シャンプーをおこなうことで髪と頭皮を清浄な状態に保ち、衛生的なだけでなく清潔感アップにつながります。

しかし、乾燥肌の方は、単に汚れや皮脂を落とす役割だけをシャンプーに求めるわけにはいきません。頭皮が乾燥するとフケの原因ともなるので、「頭皮を乾燥させないこと」に注目してシャンプーを選ぶことが大切です。また、頭皮が乾燥すると、かゆみや痛みなどが生じることもあるので、乾燥させないだけでなくできればうるおう効果も期待したいものです。

頭皮を乾燥させず、少しでもうるおわせるためには、次の2点に注目してシャンプーを選んでみましょう。

  • 洗浄力が強すぎないシャンプーを選ぶ
  • 保湿成分が入ったシャンプーを選ぶ

洗浄力が強すぎないシャンプーを選ぶ

次から次へとフケが出てくる方ならば、フケを落とし切りたいと考えるのは自然なことです。そのため、「頭皮スッキリ」や「汚れをしっかりと落とす」と広告されている洗浄力が強いシャンプーをつい手に取ってしまうのではないでしょうか。

しかし、洗浄力の強いシャンプーは、頭皮を守るために必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があります。皮脂がなくなると、さらに頭皮が乾燥するようになり、かゆみが強くなったり、気になるフケが増えたりすることもあるのです。

乾燥肌の方は、洗浄力が強すぎないシャンプーを選ぶようにしましょう。洗浄力が弱いシャンプーでも不要な皮脂や汚れはしっかりと落ちるので、特に不安に思う必要はありません。

また、低刺激性のシャンプーを選ぶこともおすすめです。低刺激性のシャンプーとは、敏感肌の方や乾燥肌の方向けに開発された刺激成分が少ないシャンプーです。頭皮や髪にやさしい成分が配合され、頭皮のうるおいが残るように工夫されています。低刺激性でも洗浄力が劣っているわけではないので、しっかりと汚れは落とすことができます。

シャンプーのしすぎにも注意が必要です。シャンプーをしすぎることが乾燥肌の原因となり、フケが増える要因となることがあります。「洗浄力が弱いシャンプーだから安心」と思って二度洗いを習慣化していたり、一日に何度も洗ったりしているのでは、洗浄力が強いシャンプーを使うのと大差ありません。

特に頭皮の乾燥を感じるときにはシャンプーの使用を減らし、過剰に皮脂を取ることがないように注意しましょう。

保湿成分が入ったシャンプーを選ぶ

シャンプーは、基本的には「髪と頭皮についた不必要なものを取り去る」ためのアイテムです。しかし、シャンプーによっては、取り去るだけでなく「髪と頭皮に必要なものを与える」役割を担うものもあります。シャンプーを選ぶ際は、頭皮を保湿できる成分が入っている商品を選ぶようにしましょう。

シャンプーに含まれる保湿成分としては、濃グリセリンやBG(ブチレングリコール)などがよく見られます。

濃グリセリンとはパーム油などを原料とする天然のものと、石油を原料とする合成のものがあり、いずれも保湿性に優れて水になじみやすいという特徴があります。そのため、化粧水や美容液、シャンプー、トリートメントなどの皮膚に直接使うものに配合されることも少なくありません。

一方、ブチレングリコールは、皮膚の水分量を増やしたり乾燥を防いだりする役割を果たします。シャンプーや洗顔フォームなどの洗浄目的のアイテムに含まれることがありますが、ハンドクリームや化粧水などの保湿目的のアイテムに含まれることもあります。

シャンプーを選ぶときには、その成分にも注目し、頭皮を乾燥から守るもの、また、頭皮の水分を奪わないものを選ぶようにしましょう。詳しい成分については後述します。

シャンプーの後には頭皮用の保湿剤も活用

67-02

シャンプーに保湿成分が含まれていても、そのすべてが頭皮に浸透するわけではありません。元々シャンプーは「髪と頭皮についた皮脂や汚れなどを落とす」目的のものですから、どんなに洗浄力が強くないものを選んだ場合でも、シャンプーに含まれる保湿成分の一部を洗い流してしまいます。

頭皮の保湿を心掛けるならば、保湿成分が含まれるシャンプーを選ぶことに加え、シャンプー後に頭皮用の保湿剤を活用しましょう。シャンプー後なら余計な汚れがないため、保湿剤も頭皮に浸透しやすくなります。

頭皮専用のローション(スカルプローション)も使えますが、顔やボディ用の保湿ローションでも保湿できます。ただし、頭皮専用のものを使用しない場合は、髪がべたついたり、ローションがまんべんなく広がりにくかったりすることもあるので、さらさらとした感触のものを選ぶほうがよいでしょう。

頭皮を保湿すれば、フケが落ちるのを防ぐこともできます。フケによるストレスを軽減できるだけでなく、清潔な印象を高める効果も期待できるので、ぜひシャンプー後のステップとして、日常に取り入れていきましょう。

低刺激性シャンプーを選ぶ際に注目したい成分

頭皮が乾燥しているときは、頭皮に刺激を与えにくい「低刺激性のシャンプー」を使うようにします。低刺激性のシャンプーを選ぶ際に注目したい3つの成分を見ていきましょう。

ラウレス-6カルボン酸Na

ラウレス-6カルボン酸Naは弱酸性の界面活性剤です。泡立ちもよく、使用感がさっぱりとしているので、低刺激でもすっきりとしたい方は、ラウレス-6カルボン酸Naが入っているかどうかチェックしてみましょう。

なお、界面活性剤とは、油と水などの通常では混じりにくいものの境の部分「界面」の性質を変化させる成分のことです。界面活性剤がシャンプーに含まれていることで、本来ならば水では簡単に落とせない皮脂が水と混ざり、水の中に分散して流し落とせるようになります。

ラウレス-6カルボン酸Naは健康な頭皮と同じ弱酸性なので、うるおいを保ちつつ汚れを落とします。ラウレス-6の「6」とは洗浄力や刺激の強さを示しています。数字が大きくなるほど刺激が弱くなるので、できれば6以上のものを選ぶようにしてください。

市販のシャンプーはほとんどが「4」です。乾燥肌ではない方は、ラウレス-4も選べるかもしれません。

ところで、ラウレス-6カルボン酸Na以外にも、頭皮にやさしい弱酸性の成分としてラウレス硫酸Naやラウレス酢酸Naなどがあります。「硫酸」や「酢酸」と聞くと刺激が強そうな印象を持つかもしれませんが、いずれも市販のシャンプーにもよく含まれている成分なので、適切な方法で使用すれば特に危険性はありません。

また、似た名前の成分としてラウリル硫酸ナトリウムがあります。ラウリル硫酸ナトリウムはラウレス硫酸Naよりも刺激も洗浄力が強いため、乾燥肌の方は使用を控えると良いでしょう。

ラウリミノ二酢酸2Na

ラウリミノ二酢酸2Naは、皮膚に刺激を与えにくい洗浄成分です。過度に皮脂や油分を落とすことが少ない成分のため、髪の毛が痛みやすい方や頭皮が乾燥しやすい方も注目すると良いでしょう。ラウラミノジ酢酸Naと呼ばれることもあります。

ラウリミノ二酢酸2Naは、シャンプーだけでなくコンディショナーにもよく含まれている成分のひとつです。コンディショナーを選ぶ際にもぜひ注目してください。

ラウリルヒドロキシスルタイン

ラウリルヒドロキシスルタインは、皮膚が弱い方でも使える優しい洗浄成分です。こちらもシャンプーだけでなくコンディショナーにも含まれていることがあります。

ラウリルヒドロキシスルタインは両性界面活性剤で、髪のダメージ補修効果にも期待ができます。なお、両性界面活性剤とは、塩酸アルキルジアミノエチルグリシンなどの化学物質の総称で、強い洗浄効果や消毒効果を示します。しかし、皮膚に対しては刺激が少なく、油分と親和して水中に拡散し、スムーズに汚れを落とします。

ラウリルヒドロキシスルタインは、その特徴からシャンプー以外にもボディーシャンプーや台所用の洗剤にも用いられることがあります。ほかの界面活性剤との相乗効果もあり、組み合わせによっては少ない量でしっかりと皮脂等を落としたり、起泡性を増やしたりすることもあります。

頭皮のかゆみや炎症がある場合に注目したいシャンプーの成分

乾燥による頭皮のかゆみや炎症がある場合は、頭皮環境を整える成分にも注目してシャンプーを選ぶことができるでしょう。注目したい2つの成分を紹介します。

カプリロイルグリシン

頭皮のうるおいを保つには、角質層がしっかりと水分を含み、うるおっている必要があります。また、角質層に水分を保持させる天然保湿因子の多くはアミノ酸のため、アミノ酸をしっかりと補給することで頭皮の保湿につなげていくことができるでしょう。

アミノ酸の一種、カプリロイルグリシンは、頭皮のうるおいに欠かせない成分のひとつで、脂漏性皮膚炎の改善効果に期待ができる成分です。脂漏性皮膚炎は生え際などの皮脂分泌が活発な部分にできる湿疹で、程度によっては、フケが固まったようなうろこ状の皮膚になることもあります。カプリロイルグリシンによって脂漏性皮膚炎を改善に導くことで、フケの減少も期待できるでしょう。ただし、脂漏性皮膚炎の症状が見られる場合は皮膚科で医師に相談をすることをおすすめします。

さらに、カプリロイルグリシンには、抗菌性や保湿性もあります。頭皮の環境を整える効果も見込めるので、頭皮に炎症などのトラブルが起こりやすい方や、頭皮が乾燥しがちな方も、カプリロイルグリシンに注目してシャンプーを選ぶことができるでしょう。

グリチルリチン酸2K

グリチルリチン酸2Kは、抗炎症作用がある成分です。漢方薬としても用いられることがあるカンゾウ(甘草)に含まれている成分で、古くからその効能が注目されています。炎症を抑えるため、頭皮のかゆみや痛みなどを軽減する効果に期待ができるでしょう。

また、抗アレルギー作用や皮膚炎を改善する作用もあり、医薬品に用いられることもあります。皮膚炎の治療薬として使用されることが多い副腎皮質ホルモンと比べると連続使用による副作用が少なく、毎日使用するシャンプーや化粧品、日焼け止めクリーム、日用品などにも含まれていることも少なくありません。

乾燥肌の方は頭皮や毛髪を保湿してくれる成分にも注目しよう

頭皮や毛髪の乾燥が気になるときは、シャンプーに含まれている保湿成分も確認するようにしましょう。注目したい保湿成分を2つ紹介します。

ココイルメチルタウリンNa

ココイルメチルタウリンNaは、ヤシ油やタウリン誘導体からできたアミノ酸系の界面活性剤(アニオン界面活性剤)です。一般的に、界面活性剤は強い洗浄効果を持つことが多いため、刺激も強くなりがちです。しかし、アニオン界面活性剤は、界面活性剤の中では比較的刺激が少なく、シャンプーやボディーシャンプーにも使用されています。また、きめ細かく泡立つので、シャンプーの成分が頭皮や髪に残りにくく、肌荒れ防止効果も期待できるでしょう。

ココイルメチルタウリンNaは、保湿効果や脱脂力にも注目されている成分です。余分な皮脂は落としつつうるおいは守るので、シャンプー以外にも洗顔フォームなどにも使われています。

ラウリン酸ポリグリセリル-10

ラウリン酸ポリグリセリル-10は安全性が高いとされる非イオン界面活性剤の1つです。洗浄力や保湿効果があり、乾燥肌の方が特に注目したい成分の1つといえるでしょう。

ラウリン酸ポリグリセリル-10などの非イオン界面活性剤は、泡立ちはあまり優れません。しかし、頭皮や髪への刺激は少ないので、乾燥が気になる方でも安心して使えるでしょう。

また、ラウリン酸ポリグリセリル-10は、皮膚に保護膜を張るので、頭皮のうるおいを維持できる可能性があります。頭皮の乾燥によるフケが気になる方は、ラウリン酸ポリグリセリル-10に注目してシャンプーを選んでみてはいかがでしょうか。

なお、ラウリン酸ポリグリセリル-10は、シャンプー以外にも日焼け止めや洗顔フォーム、敏感肌用の化粧水・美容液などにも含まれていることがあります。ぜひ、化粧品や日常品を選ぶ際、ラウリン酸ポリグリセリル-10が入っているかチェックしてみましょう。

頭皮を乾燥させない生活を心掛けることも大事

67-03

シャンプーだけが頭皮を乾燥させる原因ではありません。例えば、紫外線は頭皮へダメージを与え、乾燥肌やフケの原因となります。肌だけではなく、頭皮や毛髪の紫外線対策をおこなうようにしましょう。シャンプー後に頭皮に保湿クリームを塗るならば、保湿クリームが被膜となり、紫外線が直接頭皮に当たりにくくなるでしょう。

また、紫外線が強いときは、帽子や日傘などで頭皮や髪に紫外線が当たりにくいように覆うことも大切です。真夏だけでなく春秋も紫外線が強い日はありますので、天気予報などで紫外線の強さをチェックし、予防対策をおこないましょう。

最近は、スプレータイプの髪専用日焼け止めの種類も増えています。帽子や日傘に加えてスプレーもしておくと、さらに紫外線予防対策を強化できます。頭皮の乾燥を防ぎ、フケやかゆみを引き起こさないためにも、身体の中でも特に紫外線を浴びやすい頭皮と髪は丁寧に守っていきましょう。

頭皮の乾燥を予防するためには、ドライヤーの使い方にも注意が必要です。ドライヤーの熱は、頭皮の水分を蒸発させる可能性があるため、なるべく頭皮から離した状態で髪に風を当てるようにしましょう。

また、長時間ドライヤーをしないで済むように、しっかりとタオルドライしておくことも大切です。ただし、タオルドライの方法にも注意が必要です。早く乾かそうと髪をこするようにタオルで拭くと、髪を摩擦することになり、表面のキューティクルが剥がれてしまったり、髪のもつれの原因になったりすることがあります。髪を傷めないためにも、丁寧にタオルドライしてください。

タオルドライとドライヤーによる乾燥作業が面倒に感じる方もいるかもしれません。しかし、洗った髪を放置すると、水分が蒸発する際に髪や頭皮に必要な水分まで奪い取ってしまい、乾燥肌を促進させてしまうことがあります。

また、濡れた状態で放置すると、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなってしまい、乾燥やかゆみにつながることがあります。清潔でうるおいのある頭皮を守るためにも、髪を洗ったらできるだけ早くタオルドライをして、ドライヤーでしっかりと乾かすようにしましょう。

シャンプーを見直し、乾燥肌対策をしてうるおいのある地肌や毛髪を手に入れよう

髪の毛がパサついていると、不健康に見えたり不衛生な印象を与えたりするだけでなく、見た目年齢を引き上げてしまうことがあります。スキンケアに時間をかけるのと同じく、頭皮や毛髪の保湿ケアにも力をいれるようにしましょう。

地肌の乾燥が気になるときは、紹介した成分を参考にシャンプーを見直してみてはいかがでしょうか。また、シャンプー後に頭皮用の保湿剤を塗り、外出時には帽子や日傘、日焼け止めスプレーなどで頭皮と髪を紫外線から守ることも大切です。

シャンプーを変えたり、保湿ケアをしたりしても頭皮の乾燥が気になる場合は、皮膚科に相談してみましょう。フケのない健やかな髪を保つためにも、シャンプーと保湿にこだわってください。

中島医師よりコメント
乾燥肌の方は洗浄力が強すぎないシャンプーを選び、よく泡立てて洗髪した後はしっかりすすぎましょう。フケの中にはカビの一種であるマラセチアが皮脂を餌に繁殖する脂漏性皮膚炎という疾患もあります。頭皮の乾燥やフケが気になる方は一度医療機関で相談されるとよいでしょう。

監修者
監修者_中島
医師:中島由美
金沢医科大学医学部を卒業後、大学病院で小児科、市中病院で内科医として勤務。皮膚科、美容皮膚科でも研鑽を積み、2018年クリスタル医科歯科クリニックにて内科、アレルギー科、美容皮膚科を開設。内科院長として勤務。

【医師監修】乾燥肌ならシャンプーの選び方も大切!肌に優しい洗浄成分や保湿成分は?

このコラムが気に入ったらシェアしよう!

【医師監修】乾燥肌ならシャンプーの選び方も大切!肌に優しい洗浄成分や保湿成分は?

人気のある記事

おすすめの記事

インフルエンザ予防について

普通の風邪とは異なり、高熱や関節痛など全身に症状が現れるインフルエンザは感染力も非常に高く急激に発症します。インフルエンザに感染しない為には、事前の予防対策が重要。お子様や高齢者の方など年齢や性別を問わず猛威を振るう為、それに伴った手洗いやうがいをはじめとした、インフルエンザの様々な予防対策方法について知ることが大切です。

ノロウイルスなどの感染症予防について

感染症には様々な種類が存在し、ノロウイルスなどの感染症を患うと吐き気・嘔吐・下痢・腹痛などといった症状を発症することがあります。また、人から人へと感染していく為、お子様や身内の方が感染した際にはしっかりと予防対策をしないとすぐに自分自身に感染してしまうことも。ノロウイルスなどを中心とした、感染症の身近な予防対策方法についてご紹介します。

KENEI CHANNEL

暮らしに役立つ情報を動画でわかりやすくご紹介します。毎日のお料理が楽しくなるレシピ動画や、お掃除のヒントになるようなお役立ち動画などをご紹介します。

製品ブランドサイト

手ピカジェル、手ピカジェルプラスといった、手ピカジェルシリーズやノロパンチなど健栄製薬の製品ブランドサイトをご紹介いたします。

ページの先頭へ