2018.12.05 インフルエンザ予防について

インフルエンザでも微熱で済む場合があるのはなぜ?

インフルエンザ予防について
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毎冬猛威を振るうインフルエンザ。節々の痛み、激しい悪寒、38度以上の高熱などが一般的な症状とされていますが、なかには37度台の微熱程度で済んでしまうケースもあるようです。「熱も高くないし、ただの風邪かな」と思い込み、適切な治療を受けないままでいると、知らないうちにどんどん感染を広げてしまったり、後々重篤な症状を引き起こしたりしてしまうことも。そこで今回は、インフルエンザでも微熱で済む場合がある理由についてご紹介します。

 

高熱がでている=インフルエンザではない!

毎年流行するインフルエンザは、予防対策や治療法など様々な情報が発信されており、病気についてある程度の知識を持っている人も多いと思います。しかし、よく勘違いされているのが、インフルエンザと発熱の関係です。発症すると急激に高熱が出るイメージが定着していますが、「熱が高くないから、インフルエンザではない」というわけではありません。37度台の微熱や、36度台の平熱とほぼ変わらない体温であっても、インフルエンザにかかっていたというケースが毎年数多く判明しています。これとは逆に、高熱が出ていてもインフルエンザではなく、風邪やほかの疾患ということもあるようです。

 

「インフルエンザは必ず高熱が出る」という認識と同様に多いのが、予防接種を受ければインフルエンザには絶対かからないという、間違った認識です。予防接種とは、毒性を取り除いたウイルスを体内に注入することで抗体を作り、免疫を高める効果を期待したものです。しかし、抗体のでき方には個人差が生じるため、ウイルスの勢力が強い場合はインフルエンザにかかってしまうこともあります。その場合も、予防接種によってある程度免疫がついているので症状の悪化を防ぐ効果は十分に期待できます。予防接種はインフルエンザを完全に予防できるわけではありませんが、重篤化を防ぐという点でやはり有効なのです。

 

予防接種のおかげでインフルエンザに感染しても症状が軽い人の中には、「自分は免疫力が高い、病気に強い体なんだ」と思う方もいるかもしれませんが、これは違います。そもそも発熱や痛みなどの症状が出るのは、侵入してきたウイルス等を退治しようと体の免疫機構が働いている証拠。つまり、ウイルスに対する免疫力が強い人ほど、インフルエンザの症状も強くでる傾向にあるのです。逆に免疫力の弱い高齢者や小さい子どもなどはインフルエンザに感染しても症状が軽く、高熱が出ないことがあります。しかし、体内ではウイルスが猛威を振るい続けているため、後々病状が悪化し、肺炎や脳症などを引き起こすケースが多いのです。高齢者や小さい子どもがインフルエンザにかかった際は、見た目の症状の軽さに油断することなく、しっかり治療することが大切です。高齢者や小さな子ども以外にも、もともとの体質や、疾患等で気が付かないうちに免疫が弱くなっている場合もあり、大人でも20%程度の割合で発熱しない人がいるようです。

 

インフルエンザは熱以外で判断しよう!

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インフルエンザなのに微熱というケースは実際のところ多いのですが、熱が低いとつい油断をしてしまい、病院へかかるタイミングも遅れてしまいがちです。インフルエンザに有効な薬の多くは発症から初期の段階に投与しなければ十分に効果が得られないため、早めに診察を受けることが大切です。激しい頭痛や悪寒、関節痛など、熱以外の諸症状があればインフルエンザを疑い、すぐに病院へかかりましょう。また熱以外の諸症状が軽い場合でも、学校や職場でインフルエンザが流行っていたり、家族で感染している人がいたりする場合には、インフルエンザの可能性が高いため必ず病院へかかるようにしましょう。

 

一般的に、インフルエンザによる発熱期間は5日程度とされていますが、それ以上熱が続く場合、合併症を併発している可能性があります。典型的なインフルエンザの症状は、急激に38度以上の高熱が出て40度前後のピークを迎えた後、3日~5日で解熱します。しかし、まれに37度台まで一度下がったのに、再び38度以上にぶり返すことがあります。この熱が上がったり下がったりする症状を「二峰性発熱」といい、解熱剤や抗ウイルス薬の使用状況による場合もありますが、肺炎や中耳炎などの合併症が起こっているため再度熱が高くなるというケースです。「二峰性発熱」が見られる場合も、咳の出方や、耳の痛みなど、熱以外の症状をより注意深くみましょう。

 

微熱であっても5日以上続く場合には、体内に侵入したウイルスによって体全体に炎症が起きる「敗血症」を併発している可能性があります。ときに死に至ることもある病気で、体が弱っているときに発症しやすいです。熱が続くときは再度病院を受診するなど、十分に注意しましょう。

 

またB型インフルエンザ感染している場合も、微熱が続く傾向にあります。インフルエンザはウイルスのタイプによって分けられており、主流となっているのがA型・B型の2種類です。一般的にA型は38度から40度程度の高熱が出ますが、B型は37度から38度程度までしか出ないといわれています。しかしB型は、腹痛や嘔吐、下痢などの消化器系の症状が見られるので、これらの症状がある場合はB型インフルエンザを疑って病院へかかるようにしましょう。

 

さらに、A型インフルエンザが治ったあと、続けてB型にかかってしまった、というアンラッキーなケースも起こりえます。A型とB型ではウイルスのタイプが異なるため、一方へかかっても、もう一方への免疫はつきません。1シーズンにA型・B型両方のインフルエンザにかかる場合もあるので、一度インフルエンザにかかったからといって油断は禁物です。

 

<まとめ>

風邪よりも症状が重く、高熱が出るイメージの強いインフルエンザ。しかし実際は、体質や年齢、インフルエンザのタイプなど、様々な要因から高熱が出ない場合も多いようです。さらに、熱の高さと病状の重篤さはイコールではないので、熱以外の症状もしっかりみて、病院へかかるタイミングなどを総合的に判断しなければなりません。正しい知識を学び、適切に対処していきましょう。

 

インフルエンザでも微熱で済む場合があるのはなぜ?

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