2019.10.18 インフルエンザ予防について

2回目? 同じシーズン中にインフルエンザに2回もかかるケースがあるって本当?

インフルエンザ予防について
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高熱や全身の倦怠感、のどの痛み、せき、鼻水……。インフルエンザの症状はとてもつらいです。近年、そんなつらいインフルエンザに、同じシーズン中に2回もかかってしまうケースが散見されるようになりました。1回でもこりごりのインフルエンザ、2回目は是が非でも感染を避けたいですよね。そこで今回は、どうしてインフルエンザに2回もかかるのか、その理由と効果的な予防対策を紹介します。

注意! インフルエンザに2回かかる症例が近年増加中

「年末にインフルエンザにかかったのに、2月に入ってまたかかってしまった……」。このように同じシーズン中、インフルエンザに2回かかってしまうケースがあります。インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することで発症しますが、ウイルスの種類が多く、同じシーズン中であっても数種類のウイルスが出現することもあります。そのため、以前かかったウイルスとは別のウイルスに感染すると、同じシーズンであっても、再度インフルエンザを発症してしまう場合があるのです。

一般的には、冬にインフルエンザA型、春先にインフルエンザB型が流行する傾向があります。A型とB型では当然ながらウイルスの種類が異なるため、A型に感染して獲得した抗体はB型では有効ではありません。そのため、冬にA型に感染していたとしても、春先に再度、B型にも感染してしまうことがあるのです。

また、インフルエンザA型に2回かかってしまうケースもみられます。A型はウイルスの種類が多様で、新型ウイルスなどに変異を遂げることにより、同じシーズン中に違う種類のA型ウイルスが流行することがあるのです。この時、同じA型であってもウイルスの種類が異なるため、先に感染したウイルスの抗体は有効ではありません。そのため、A型に2回かかってしまうのです。

さらにインフルエンザウイルスは、流行のピークを過ぎた4月や5月、ごくまれに夏にも発生することがあります。そのため、流行が去ったと油断をして予防対策をおろそかにしていると、再びインフルエンザにかかってしまう場合があるのです。季節にかかわらず、手洗い・うがいといった感染症予防の基本対策は毎日の習慣として、しっかり行いましょう。

体温計を見る女性

インフルエンザに2回かからないための効果的な対策とは?

インフルエンザの流行は11月下旬~3月までの約5カ月間が例年の傾向です。この期間、タイプの違うA型ウイルスやB型ウイルスが流行を引き起こします。そのため、場合によっては2回どころか、3回インフルエンザにかかってしまう可能性もあるのです。長期にわたる流行シーズンをしっかり乗り切るためには、予防接種を受け、有効な抗体を獲得することが大切です。
予防接種のワクチンはシーズンごとに流行を予測して作られるため、1回の接種で複数のインフルエンザウイルスに有効な抗体を獲得できます。その効果は接種後2週間から3~6カ月までと考えられているので、流行期をカバーするには、11月までに予防接種を済ませておくのが望ましいです。医療機関によっては9月から接種できるところもありますが、あまり早くに済ませてしまうと、シーズンの後半まで効果が続かない場合があります。子どもなど2回接種する場合は、9月に1回目、10月に2回目を受けるとよいでしょう。
なお、インフルエンザのワクチンは、鶏卵を使って製造されます。そのため、卵アレルギーがあったり、3歳未満で卵を食べたことがない場合は、アナフィラキシーショックなど重篤な副作用を引き起こす心配から、予防接種が受けられないことがあります。必ず医師に相談をしましょう。
また子どもが小さい場合は、副作用を心配して、予防接種をためらう保護者も多いです。しかし、重篤な副作用を起こすケースはまれで、医師の管理下で適切に行えば大事に至ることはありません。さらに予防接種には、万が一感染した場合には症状の重症化を防ぐため、子どもが発症しやすいインフルエンザ脳症などの合併症を予防する効果も期待できます。小さな子どもには、なるべく予防接種を受けさせるようにしましょう。

予防接種をうける女性

インフルエンザの予防接種は2回受ける場合もある

先にも述べたとおり、小さな子どもなどは、1回だけでは十分な免疫を獲得できないため、予防接種を2回受ける場合があります。どんな場合に2回受ける必要があるのか、子どもと大人別にケースを紹介します。

●子どもの場合

子どもは生後6カ月以上からインフルエンザの予防接種が受けられます。接種回数は年齢によって異なり、13歳未満の場合は2回、13歳以上の場合は1回とされています。なお、1回目の際に12歳で、2回目の際に13歳になるという場合は、12歳と考えて2回接種します。接種間隔は、1回目の接種後、その抗体ができ始める2~4週間経った頃に、2回目を受けるようになります。より効果を高めたい場合は3~4週間空けるのが望ましいとされていますが、3歳以上であればそれ以上の間隔でも問題ないと考えられています。
また13歳以上の場合、大人と同様に1回接種が原則ですが、持病がある場合などは医師の判断によって2回接種することもあります。

●大人の場合

大人の場合、1回接種が原則とされています。ワクチンの添付文書には、「13歳以上のものは1回または2回注射」と記載されていますが、健康な方と、基礎疾患のある方を対象に行われた研究によると、1回接種と2回接種では効果に違いは見られないとされています。ただし、基礎疾患があり、免疫が著しく抑制されている場合は、2回接種した方がより高い予防効果が得られる場合があります。必ず医師に相談をし、判断を仰ぎましょう。

まとめ

インフルエンザウイルスには様々な種類がありますが、ひとつのウイルスに感染した際に獲得した抗体は、別のウイルスでは有効ではありません。そのため、同じシーズン中に2回もかかってしまうことがあるのです。予防対策の基本であるうがい・手洗いを徹底し、予防接種もきちんと受けて、長期にわたる流行シーズンをしっかり乗り切りたいですね。この時、予防接種は受ける回数やタイミングを間違えると、十分な効果が得られません。今回紹介した予防接種の回数の原則や受けるタイミングのポイントをしっかり押さえて、計画的に受けましょう。

2回目? 同じシーズン中にインフルエンザに2回もかかるケースがあるって本当?

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