2019.10.28 インフルエンザ予防について

インフルエンザの予防接種による副作用とは? 様々な症状と気を付けたいポイント

インフルエンザ予防について
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インフルエンザ対策として予防接種が有効であることは分かっているものの、接種をためらう人は依然として少なくありません。その理由のひとつが、副作用の心配です。すべての人に見られるものではありませんが、過去には、重篤な症状を引き起こした事例も報告されており、特に小さな子どもへの接種がためらわれる傾向があるようです。しかし、予防接種を受けるメリットは大きく、インフルエンザが重症化しやすい子どもほど、予防接種は推奨されています。安心して予防接種が受けられるよう、副作用の症状や気をつけたいポイントなどを理解しておきましょう。

副作用を見落とさないために。インフルエンザの予防接種後に気をつけたいポイント

予防接種による副作用は、多くの場合、接種した後24時間以内に現れると考えられています。重篤なものであれば、接種後すぐに異変が現れることもあるため、見落とさないよう、そして迅速に対処できるよう、接種後の過ごし方は気を付けなければなりません。また、ワクチンの効果を十分に得るためにも、どのように過ごすかは大切です。そこで、予防接種後の過ごし方について、大人と子どもそれぞれのポイントを紹介します。

●大人

大人で最も気を付けたいのは、飲酒です。厚生労働省のガイドラインでは、予防接種後の飲酒がはっきりと禁止されているわけではありません。しかし大量に飲んでしまうと、副作用が出た場合に悪化させたり、長引かせたりする恐れがあります。接種した当日はもちろんのこと、できれば2、3日は大量の飲酒は控えましょう。
また、ワクチンによって十分な抗体を作るためには、体が元気な状態でなければなりません。体を疲れさせないよう、予防接種を受けた当日は激しい運動は避け、安静に過ごしましょう。なお階段を昇降したり、ひと駅歩いたりといった、日常生活程度の軽い運動は問題ありません。
入浴は、接種後1時間が過ぎて目立った副作用がなければ、問題ないと考えられています。ただし、接種した箇所はボディタオルで強くこすらないようにし、浴槽に長くつかることは控えましょう。

●子ども

大人に比べて免疫がつきにくい子どもは、13歳未満であれば2回接種が推奨されています。1回目の接種から2、3週間空け、2回目を受けるようにしましょう。また、自分の状態をうまく説明できない小さな子どもが予防接種を受ける際は、副作用を見落とさないよう、周囲の大人がより注意を払う必要があります。接種後30分は安静に過ごさせ、全身状態を注意深く観察しましょう。
子どもも大人と同様、抗体をしっかり作るためには、当日の激しい運動は控えた方がよいです。スポーツ系の習い事は休み、鬼ごっこやかけっこなど、激しい遊びも控えるようにしましょう。
入浴は問題ありませんが、赤く腫れたところをかいたり、こすったりしないよう、入浴前に注意を促しましょう。遊びながら入浴すると長風呂になるため、さっと切り上げるか、シャワーで済ませてしまいましょう。

医師の説明を聞く子ども

インフルエンザの予防接種の副作用はどんなものがある?

副作用の症状とは?

インフルエンザの予防接種をすると、期待している効果とは違う、不都合な反応が起こることがあります。これが副作用と呼ばれるものです。その症状は様々ですが、ほとんどが数日で治まる軽いもので、基本的には心配ないと言われています。しかし、ごくまれに命にかかわる重篤な副作用もあるため、接種後は全身状態を注意深く観察する必要があります。予防接種を受ける前に、どのような副作用があるのかきちんと理解しておきましょう。

頭痛に苦しむ女性

●軽い副作用

・注射した箇所が赤く腫れる…接種した人の約10~20%に見られます。2、3日で治まる場合がほとんどです。かゆみがある場合は冷たいタオルで冷やし、かきむしらないようにしましょう。腫れが引かず、大きくなる場合には医師の診察を受けましょう。

・発熱・頭痛…全身のだるさや熱、頭痛などが見られることがあります。接種した人の5~10%程度に起こり、数日で症状は消えるため心配はいりません。ただし、38度以上の熱が続く場合は医療機関へかかりましょう。

・下痢・腹痛…まれに下痢や腹痛の症状が出ることがあります。2、3日で治まるとされていますが、症状のある間は脱水症状を起こさないよう水分補給をこまめに行い、消化のよい食事をとりましょう。

●重篤な副作用

・アナフィラキシーショック…じんましんや湿しん、痒みが広がり、立ちくらみやめまい、腹痛や下痢、さらに呼吸困難などの症状が出ます。接種後30分程度の短い時間で反応が起こり始め、症状が現れたら直ちに適切な処置を行う必要があります。

・ギラン・バレー症候群…手足のしびれや麻痺、筋力の低下などが見られます。接種後すぐに出ることもあれば数週間経ってから見られる場合もあります。手足が動かしにくい、歩きにくいといった異変を感じたら、急いで医療機関へかかりましょう。

・急性散在性脳脊髄炎…脊髄や脳などの炎症。重い後遺症を残す場合があります。ワクチン接種から10~14日後に発症することが多く、発熱、頭痛、嘔吐を伴い、意識障害やけいれんが見られます。

・肝機能障害・黄疸…ワクチンが原因となり、肝臓の機能が低下することがあります。皮膚や白目が黄色っぽくなり、放置しておくと肝臓がんや肝硬変などを引き起こす場合があります。

・ぜんそく発作…もともとぜんそくの持病がある場合、ワクチンによって誘発されることがあります。呼吸時にゼーゼーと音がし、咳や痰が出て、悪化すると呼吸困難になることも。接種後2週間から4週間以内に強い発作が出た場合は、すぐに医師の診察を受けましょう。

≪重篤な副作用を見逃さないために、こんな症状に注意!≫

重篤な副作用が現れた場合、医療機関等で一刻も早く適切な処置を受ける必要があります。以下の症状がある場合は、重篤な副作用が現れる前触れと考えられています。これらは特に見落とさないよう、注意深く観察しましょう。

・冷や汗、ふらつき、けいれん、血圧の低下
・息切れ、動機、呼吸がしにくい
・歩きにくい、手足が動かしにくい
・嘔吐、唇の腫れ、じんましん
・目のまわりの腫れ、視力低下、目の痛み
・動作が鈍くなる、意識障害、口のもつれや物忘れ

まとめ

副作用は軽度なものから重篤なものまでありますが、大切なのは、これらを見落とさないことです。今回紹介した内容をきちんと理解し、気になることがあればすぐに医療機関へかかりましょう。なお、一般的には重篤な副作用が起こるケースはごくまれです。必要以上に心配して、予防接種を受けないのは望ましいとは言えません。気になることがあれば医師に相談をし、副作用について正しく理解したうえで、きちんと予防接種を受けましょう。

インフルエンザの予防接種による副作用とは? 様々な症状と気を付けたいポイント

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