2019.10.28 インフルエンザ予防について

「解熱=インフルエンザが治った」ではない!  解熱後の知っておきたいポイント

インフルエンザ予防について
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自分の体調を判断する際、体温は1つのバロメーターになります。熱が出たら病院へ行く、または学校や会社を休むという人も多いのではないでしょうか。反対に、熱が下がったら体調は戻ったと判断し、学校や職場へ復帰する人も少なくないでしょう。しかし、インフルエンザの場合は、熱が下がったからといって完治しているとは限りません。
今回は、インフルエンザになった場合の学校や職場への復帰時期や、解熱後に注意するポイントについてお話します。

インフルエンザは解熱後も療養が必要

インフルエンザと風邪の違い

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスが原因で発症する気道感染症で、一般的な風邪よりも熱などの症状が重く、肺炎や胃腸炎などの合併症も引き起こしやすいのが特徴です。
また、インフルエンザウイルスは、一般的な風邪のウイルスよりも感染力が強く、鼻水や唾液などによる接触感染だけでなく、咳やくしゃみで空気中に飛散したウイルスによって感染する空気感染の可能性も考えられます。

インフルエンザの療養期間

一般的な風邪であれば、解熱した翌日に外出する人もいるかもしれませんが、インフルエンザの場合は、解熱後もしばらくは安静にしておかなければなりません。というのも、インフルエンザの感染者は、発症後3~7日間は鼻や喉からウイルスを排出しているといわれているためです。その状態で、大勢の人が集まる学校や職場へ行くと、大量の人にウイルスをうつしてしまう恐れがあるので、インフルエンザに感染した場合は「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」を出席停止期間の目安とすることが学校保健安全法によって定められています。
ただし、病状によって学校医などが感染の恐れがないと認めた場合は、この限りではありません。

インフルエンザになって解熱後、何日で出席・出勤できる?

カレンダーのイメージ

学校保健安全法で決められた「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」とは、具体的にはどういうことなのでしょうか? 基本的な日数のカウント方法を紹介します。

出席停止期間の基本的なカウント方法

インフルエンザの経過日数を数える際、まず発症日を0日目としてカウントします。一般的に、発症日とは発熱の症状が現れた日を指します。
学校保健安全法では「発症した後5日を経過」というのが第一条件となっているため、どれだけ早く熱が下がっても、5日目までは出席停止となり、6日目からしか登校(または出勤)できません。さらに、「解熱した後2日を経過するまで」という条件も満たす必要があるため、解熱したタイミングも重要になります。発熱が長引いて解熱日が遅くなると、そこからさらに2日間は安静にしなければならないので、出席停止期間が長引くことになるのです。
例えばインフルエンザを発症して、1~3日目のうちに解熱すれば、5日目まで出席停止となり、6日目には登校できます。しかし解熱が4日目になると登校開始は7日目、解熱が5日目になると登校開始は8日目となります。

乳幼児(小学生未満)の場合のカウント方法

なお、乳幼児の場合「発症した後5日を経過」という条件は同じですが、解熱した後の条件が大人より1日長く、「3日を経過するまで」となっています。そのため、解熱日が1、2日目であれば、5日目までが出席停止となり、6日目には登校できますが、解熱日が3日目になると登校開始は7日目、解熱日が4日目になると登校開始は8日目と1日ずつずれていきます。

インフルエンザの解熱後に気を付けておきたいこと

医師のポイント

インフルエンザの熱が下がった時、出席停止期間以外にも気をつけておきたいポイントがあります。ここでは、以下の3つを紹介します。

●マスクを着用する

前述した通り、インフルエンザは解熱後もウイルスの排出が続くといわれています。そのため、熱が下がっても、咳やくしゃみなどの症状が続いている場合には、マスクを着用して周囲の人へうつさないように配慮しましょう。

●処方された薬は飲みきる

インフルエンザになった場合、病院では抗ウイルス薬が処方されます。その薬を飲むと2日程度で熱は下がることが多いですが、その後も咳やくしゃみ、痰(たん)などからウイルスの放出は続きます。そのため、勝手な自己判断で薬の服用をやめてしまうと、それらの症状が長引いて、周囲に感染を広げる危険性があるのです。そのようなことにならないためには、医師の指示に従って処方された薬を飲み切ることが大切です。

●十分な休養と栄養をとる

高熱が出ると体には多大な負担がかかります。熱が下がると体は楽になったように感じますが、自分が思っているよりもダメージを受けている可能性もあるため、無理に動かず、しっかりと寝るようにしてください。また、食べ物はおかゆなどの消化に良い物を中心に、徐々に普段の食事へ戻すと良いでしょう。脂っこい物や、辛い物、アルコールなどは、胃腸や肝臓などの臓器に負担となるため、体調が回復するまでは控えるようにしてください。

まとめ

インフルエンザは、熱が下がったからといって油断してはいけません。解熱後も、自身の体のためにはもちろん、周囲の人へうつさないためにも、十分な療養期間をとるように心掛けてください。また、出席停止期間については、今回紹介した目安とは別に、各職場や学校、幼稚園などでそれぞれに定められているケースもあるので、あらかじめ確認しておくといざというときに慌てずに済むでしょう。

「解熱=インフルエンザが治った」ではない!  解熱後の知っておきたいポイント

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