2019.12.02 インフルエンザ予防について

インフルエンザの合併症に注意! 中耳炎になることも?

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高熱や関節炎などのつらい症状だけでなく、さまざまな合併症を引き起こすこともあるインフルエンザ。激しい耳の痛みや発熱、耳だれなどの症状が出る中耳炎も、そういった合併症のひとつであることをご存じでしょうか?今回は、インフルエンザが原因で発症する中耳炎について詳しく紹介します。

インフルエンザから中耳炎になることがある?

中耳炎は、鼻やのどについた細菌が、耳と鼻をつなぐ耳管を通って中耳に入り炎症を起こす病気です。実は、中耳炎を発症する原因となる菌の多くは、インフルエンザウイルスや肺炎球菌が占めるといわれています。なお、ひと言で中耳炎と言っても、その種類はさまざまで、インフルエンザによって併発する中耳炎は「急性中耳炎」と呼ばれるものが多いとされています。

急性中耳炎と滲出性中耳炎について

「急性中耳炎」は、数ある中耳炎のなかで最も多くものです。急性中耳炎になると、中耳に膿がたまり、激しい痛みや発熱、耳だれなどが起こります。さらに症状が進行すると、鼓膜が破れて耳から膿が出てくることもあります。きちんと治療をすれば、ほとんどの場合は治すことができますが、自己判断で治療を受けずに放置したり、治療を途中でやめたりすると、長引いたり、慢性化したり、急性中耳炎が治りきらずになることが多い「滲出性中耳炎」に移行したりする可能性があります。「滲出性中耳炎」は、鼓膜の奥にある中耳腔という場所に膿が液体(浸出液)となってたまる病気です。主な症状は、難聴や耳鳴りですが、痛みや発熱を伴わないうえ、難聴の程度も軽い場合が多く、気付くのが遅れてしまうと治療に時間がかかってしまうこともあるので注意が必要です。

子どもも大人も要注意! インフルエンザから起こる中耳炎にみられる傾向とは?

耳を気にする子ども

インフルエンザの合併症として起こる急性中耳炎は、鼻やのどで増殖したウイルスや細菌が、耳管を通して、鼓膜のある中耳に侵入することで炎症を起こす病気です。3歳以下の子どもに特に多くみられるといわれていますが、大人も油断はできません。ここでは、子どもと大人、それぞれの中耳炎にみられる傾向について説明します。

子どもに発症が多いのはなぜ?

子どもの耳は、大人に比べて中耳炎になりやすい構造になっています。というのも、耳管が太くて短いうえに、咽頭までほぼ水平に近い傾斜で伸びているため、細菌やウイルスが中耳に侵入しやすいからです。また、全身の抵抗力や鼻の粘膜の抵抗力が未熟で風邪をひきやすいことも、子どもが中耳炎にかかりやすい理由のひとつとされています。

さらに、低年齢の集団保育が増加していることや、抗菌剤が効きにくい「耐性菌」と呼ばれる菌が増えていることも、子どもが急性中耳炎になるリスクを高めているといわれています。免疫力が弱いとされる低年齢層の子ども同士が密接に集団生活を送る園内では、風邪やインフルエンザなどのウイルスに感染する機会が多くなります。さらに耐性菌を持っている園児がひとりでもいると、園内に耐性菌が蔓延してしまうこともあり、その結果、耐性菌により中耳炎にかかってしまうことがあるのです。

たとえ発症率は低くても、大人も中耳炎には気を付けて!

大人の耳は、子どもに比べて耳管が長く傾斜もあるため、鼻からの菌は侵入しにくい構造になっています。しかし、だからといって、「大人は中耳炎にかからない」というわけではありません。かかりにくいはずの大人が中耳炎になってしまうと、子どもよりも痛みを強く感じたり、難聴やめまいを起こす「内耳炎」になったりしやすいといわれています。放置してしまうと、重症化したり、完治するまでに時間がかかってしまったりすることもあるので、中耳炎の可能性がある場合は早めに耳鼻科を受診し、しっかりと治療をすることが大切です。

インフルエンザから中耳炎になった時の治療法と、予防のために心がけたいこと

耳の違和感についてカウンセリングを受ける女性

では、もし、インフルエンザをきっかけに中耳炎になってしまったら、どんな治療を受けるのでしょうか? また、中耳炎になるべくかからないようにするためにできることはあるのでしょうか? 中耳炎の治療や予防のための基礎知識を紹介します。

どのような治療をするの?

インフルエンザの合併症として多く見られる急性中耳炎の治療では、まず鼻やのど、中耳腔の中にある膿を採取して原因菌の種類を調べ、症状と鼓膜の状態を見て、軽症か重症かなどを診断します。軽症であれば、鼻水を吸引して菌の量を減らしたり、必要に応じて痛み止めを投与したりしながら経過を観察します。

中等度以上の急性中耳炎と診断された場合は、細菌を殺すために抗生剤を投与します。特に炎症がひどい場合は、鼓膜を切り開いて、中耳腔にたまった膿を出すこともあります。中耳炎は、一見治ったように感じても、実は治りきっていないことが珍しくない病気です。症状の度合いに関わらず、医師に「完治した」と診断されるまできちんと治療を受けるようにしましょう。

中耳炎にかかりにくくするために、できることはある?

中耳炎を予防するためには、まず鼻の通気性をよくしておくことが大切です。普段から、鼻水が出るときは、鼻を片方ずつゆっくりとかむようにして、鼻の中の細菌を耳の中に押し込んでしまわないよう気を付けましょう。鼻をかむことができない乳幼児の場合は、市販の吸引器を使うなどして鼻水を取り除いてあげることも有効です。また、受動喫煙は中耳炎のリスクを高めると言われているので注意が必要です。

そのほかにも、免疫力が低下すると、細菌やウイルスに感染しやすくなるとされているので、しっかり睡眠を取ったり、ストレスや疲れをためないように気を付けたり、栄養バランスの取れた食事をしたりして、じょうぶな体作りを心がけることも大切です。そして、鼻やのどに炎症がみられる場合は、なるべく早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしてください。

まとめ

中耳炎は、治ったと思っても再発したり、慢性化したり、難聴に至るなど重症化したりすることもある病気です。インフルエンザにかかってしまったときには、耳の状態にも十分注意を払い、異変に気付いたら早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。

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