2019.12.03 インフルエンザ予防について

インフルエンザになった時の味覚障害について知ろう!

インフルエンザ予防について
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体調不良の際に何を食べても味を感じなかったり、いつもとは違う味を感じることはありませんか?一般的に、そういった味覚に対する違和感は「味覚障害」と呼ばれますが、インフルエンザになった時に、こういった味覚障害を感じる人がいるといわれています。今回はそんな味覚障害について、考えられる原因とそのメカニズムをご紹介します。

味覚障害とは

通常、味覚を感じるのは味蕾(みらい)という器官です。味蕾は舌を中心に、喉の奥や頬の裏側の粘膜にも存在します。味蕾の粘膜の表面には味孔という穴があいていますが、この味孔に味覚に関係する物質が入ると、その情報が中枢に伝達され、甘味や苦味、辛味、酸味などの味覚を感じる仕組みとなっています。しかし、この味覚に違和感を覚えることがあり、これを味覚障害といいます。その症状には味がしない、同じものを食べてもいつもとは違う味を感じる、特定の味だけ分からない、何も食べていないのに口の中に苦みを感じるなど、さまざまなものがあります。では、こういった味覚障害は、何が原因で起こるのでしょうか。その原因を解説します。

インフルエンザの症状による味覚障害

体調が悪い食事中の女性

インフルエンザになった時に、味覚障害を感じる人がいますが、これは主にインフルエンザの症状が原因になっていることが考えられます。
まず、インフルエンザになると、高熱や免疫力の低下によって、舌の上に白い苔状の舌苔(ぜったい)ができることがあります。この舌苔は、舌の粘膜や細菌などが付着したものですが、インフルエンザによってこの舌苔が分厚くなると、味蕾の表面にある味孔が覆われてしまうため、味覚を感じにくくなることがあるのです。

また、舌苔ができていない場合でも、インフルエンザによって鼻づまりを起こしていると、味覚に違和感を覚えることがあります。というのも、味覚は口から入ってくる味の情報だけでなく、鼻から入ってくる匂いの情報も脳内で統合されることで、ひとつの味覚として感じる仕組みになっています。そのため、鼻づまりにより匂いが遮断されると、味覚にも違和感を覚えることがあるのです。

薬の副作用による味覚障害

味覚障害は、インフルエンザの症状以外でも感じることがあります。たとえば、薬の副作用によって味覚障害が起こるケースも少なくありません。
そのひとつに、味蕾の細胞を作るのに欠かせない栄養素である亜鉛が、薬の成分と結びついて体内に取り込まれにくくなることで、味覚障害が起こることがあります。体内の亜鉛が不足すると、味蕾の細胞の新陳代謝がうまくできなくなり、細胞の数が減ってしまうため味覚を感じにくくなるのです。
もうひとつ別の例としては、薬が味蕾や味を伝達する神経の働きを直接阻害することで味覚障害が生じるものがあります。これは、抗がん剤を使用した際などによく起こります。

こうした味覚障害を引き起こす薬剤は非常に多く、抗がん剤のほかに抗うつ剤や抗生物質、抗アレルギー剤、降圧剤、鎮痛・解熱剤など、現在分かっているだけでも150種類以上あります。また、放射線治療によって口腔内に口内炎ができたり舌に炎症が起こり、味覚に違和感を覚えるケースもあります。なお、抗インフルエンザウイルス剤のザナミビルにおいて、ごくまれに味覚障害が起こることが報告されています。

薬の副作用による味覚障害は、通常服薬をストップすることによって回復しますが、治療との兼ね合いで急に辞めることが難しい薬もあります。薬の副作用が疑われる場合には、自己判断せずに早めに主治医に相談しましょう。

そのほか味覚障害の原因

食べ残しのあるお皿

インフルエンザの症状や抗インフルエンザ薬が原因の味覚障害は、通常インフルエンザが治癒することによって解消されますが、もし治癒した後も味覚障害が続いている場合には、他に原因があることが考えられます。味覚障害を引き起こす他の原因としては以下のようなものが挙げられます。

●亜鉛不足によるもの
ダイエットや偏食など偏った食生活によって体内の亜鉛が不足すると、味覚を感じる味蕾の新陳代謝がうまくできなくなり、味覚障害になることがあります。また食品添加物に含まれる成分が亜鉛の吸収を妨げているケースもあります。亜鉛不足にならないためには、できるだけ加工食品を避けて、亜鉛を多く含んだ食品(牡蠣、煮干し、きなこ、レバーなど)を意識して食べるようにしましょう。

●神経障害によるもの
味覚に関わる神経(鼓索神経、舌咽神経、顔面神経)に異常がある場合には、味覚障害を引き起こすことがあります。

●口腔内のトラブルによるもの
口内炎や口腔内の何らかの病気によって、味覚障害が引き起こされることがあります。また、治療のための放射線照射などによって口腔内の味蕾の働きが阻害されると、味覚障害になることがあります。

●加齢によるもの
高齢になると若い時よりも唾液の分泌量が減り、味覚を感じる味蕾そのものも減少するほか、亜鉛を吸収する機能も低下する傾向があります。このため、味覚を感じにくくなるといわれています。

●貧血によるもの
貧血になると舌の表面が赤くつるつるとした状態になって、痛みと一緒に味覚異常が起こることがあります。

●糖尿病によるもの
糖尿病が進行すると合併症として神経障害が進むことがあります。そのとき味覚を司る神経に障害が及ぶと味覚障害が起こります。また、糖尿病性腎症になると、亜鉛の排出が増えるため、体内の亜鉛が不足してさらに味覚に影響が出やすくなります。

まとめ

味覚は、生活を楽しむ上で大切な感覚です。何を食べても味気ない、変な味がして食べられないなどの症状は、日常生活の質を大幅に低下させてしまいます。インフルエンザが原因になっている場合、症状が軽減するにつれて自然と味覚の異常も回復するのが通例です。しかし、万が一症状が治まっても味覚の異常が解消されない場合には、他の原因を疑って主治医に相談をしてみましょう。

インフルエンザになった時の味覚障害について知ろう!

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