2019.12.06 ノロウイルスなど感染症予防について

急な下痢や嘔吐…その症状ノロウイルスの初期症状かも?

ノロウイルスなど感染症予防について
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乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層にウイルス性胃腸炎を引き起こすノロウイルス。特に11~3月の冬場に多発し、猛威を振るう傾向があります。少量でも体内に侵入すると、ウイルス性胃腸炎や食中毒を起こし、強い感染力をもちます。万が一かかってしまったら症状をしっかり見極め、適切に対処する必要があります。今回は、そんなノロウイルスに感染した際にみられる初期症状と、その場合の対処法についてご紹介します。

ノロウイルスの初期症状で顕著なものとは

ノロウイルス感染症の主な症状は、腹痛・下痢・吐き気・嘔吐です。発熱を伴うことは少なく、あったとしても37~38℃程度と高熱ではありません。小児では強い吐き気が、成人では下痢の症状がみられることが多く、突発的に襲ってくる激しい嘔吐が特徴です。こうした嘔吐や下痢は1日に数回から、重症例では10回以上みられる場合もあります。ウイルスの潜伏期間は数時間~数日(平均1、2日)で、症状の持続期間も10数時間~数日(平均1、2日)と比較的短期間です。他の病気を併発しているような場合以外は、重症化することはほとんどありません。ただし、高齢者の場合は合併症や体力の低下などにより症状が長引いたり、嘔吐物の誤嚥を起こしたりする危険性があるので、慎重な経過観察が必要です。

なお、ノロウイルスに感染したにもかかわらず、全く症状が出ない「不顕性感染」や、軽い風邪程度の症状で済むケースもあります。この場合、感染している自覚のないまま便中にウイルスを排出している恐れがあるため、たとえ症状がみられなくても感染の可能性を疑い、少しでも体調に不安があれば早めの受診をオススメします。特に食品を取り扱う方などは、注意深く体調を観察しましょう。

ノロウイルスの初期症状が出たらどうすればいい?

水分補給

一般的にノロウイルスは、初期症状が現れてから約1、2日で症状が治まり、大事には至らないことが多いです。しかし、前述したように場合によっては自覚のないまま感染を広げてしまう恐れがあるため、ノロウイルスの流行シーズン中に体調を崩した際はまず医療機関へかかり、ノロウイルスに感染しているかどうかを調べましよう。
ノロウイルスに感染した際に特に心配なのは、下痢や嘔吐により脱水症状を引き起こしてしまうことです。これらの症状が激しい時は、飲むことができるようなら経口補水液やスポーツドリンクなどの吸収率が高い飲料で、水分と塩分を補給してください。脱水症状がひどい場合は、点滴を行うなどの治療が必要となることもあります。また下痢の症状がひどい時は、止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)を使いたいところですが、下痢は体内にいるウイルスを排出しようとする生理的な反応であるため、薬で無理に止めないほうが病気の回復も早いとされています。安易に服用しないようにしましょう。

ノロウイルスに効く薬はあるの?

ノロウイルスに有効な抗ウイルス薬はまだ見つかっていません。そのため、それぞれの症状に応じた対症療法がとられます。一般的に、吐き気や嘔吐には制吐薬、発熱に対しては解熱剤が処方されます。ただし、下痢の場合は、極力下剤は使用せず、整腸剤により腸内環境を整える方向で対処します。また、脱水症状がある場合は、前述のように経口補水液や点滴で対処します。特に抵抗力の弱い乳幼児や高齢者が感染した場合は、脱水症状に陥りやすいため、飲める状態まで症状が落ち着いたら、少しずつ経口補水液などで水分を補給しましょう。

二次感染を防ぐにはどう対処すればいい?

ノロウイルス手洗い

感染者の便や嘔吐物に触れた手指や食べ物を介して、人から人へと感染する二次感染。ノロウイルスの感染力は非常に強く、わずかな接触でも簡単に感染してしまうといわれています。特に学校や家庭などの集団生活においては、こうした二次感染の恐れが懸念されます。二次感染を防ぐにはどのような対処が必要になるのでしょうか。

●手洗いを徹底して行う

ノロウイルスの感染予防として、最も重要なのが手洗いです。特に調理の際や食事の前、トイレの後など、石けんを使ってすみずみまでしっかりと手洗いをします。手洗いの後、アルコール手指消毒剤を使用するとより万全です。なお、嘔吐や下痢の症状がある時には、他の人とタオルなどを共用しないように気を付けてください。

●適切にすばやく嘔吐物を処理する

嘔吐物を処理する際は、直接触れないよう注意しなければなりません。処理する人は、まず使い捨てのエプロンやマスク、手袋を着用し、足にはビニール袋を履くなどして、嘔吐物が付着しないようにしましょう。そして、嘔吐物が乾いてしまう前に速やかに処理をします。部屋の換気も十分に行いましょう。
床やベッドに付いた便や嘔吐物を処理する際は、嘔吐物が飛び散らないよう、ペーパータオルなどで静かに拭き取ります。嘔吐物の量が多い場合は、市販の凝固剤を使用するのもオススメです。拭き取った後は、家庭用の塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウムを含む)を低濃度に希釈したもので、浸すように拭いて消毒します。処理が完了したら、身に付けていたエプロンや嘔吐物汚物を拭いたペーパータオルなどを二重にしたポリ袋に入れ、各自治体のルールに従って処理しましょう。

●調理器具の消毒を行う

まな板や包丁、食器、ふきんなどは85℃以上の熱湯で1分以上、加熱をして、ウイルスを殺菌します。また生もの専用の調理器具を用意したり、調理器具を使用の度に洗浄するなどの対策により、他の食材への感染を防止する方法もあります。 <まとめ>
感染力が非常に強く、腹痛・下痢・吐き気・嘔吐などのつらい症状に見舞われるノロウイルス。ウイルスに感染してからすぐに現れる初期症状を見落とさず、万が一かかっても適切な対処をとれば、二次感染を回避することができます。家族や周囲の人とともにノロウイルス感染症の正しい知識や対処法を身につけ、感染の拡大を防止しましょう。

まとめ

感染力が非常に強く、腹痛・下痢・吐き気・嘔吐などのつらい症状に見舞われるノロウイルス。ウイルスに感染してからすぐに現れる初期症状を見落とさず、万が一かかっても適切な対処をとれば、二次感染を回避することができます。家族や周囲の人とともにノロウイルス感染症の正しい知識や対処法を身につけ、感染の拡大を防止しましょう。

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