2021.02.03 ノロウイルスなど感染症予防について

【医師監修】つらい下痢や嘔吐!胃腸炎の原因になるノロウイルスはどうやって感染するの?

ノロウイルスなど感染症予防について
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例年、冬の時期になると多発するノロウイルス感染症。乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層で感染がおこり、感染すると下痢や嘔吐などの急性胃腸炎を引き起こします。今回は感染性胃腸炎の一つであるノロウイルス感染症について紹介します。

これはノロウイルス? 胃腸炎の種類と原因

胃腸炎とは胃や腹部の痛み、吐き気、嘔吐、下痢等の症状があらわれる病気で、さまざまな原因によって引き起こされます。胃腸炎の原因がウイルスや細菌などの病原体による胃腸炎を感染性胃腸炎といい、一方、薬剤やストレスなどによって生じる胃腸炎は非感染性胃腸炎に分類されます。

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●感染性胃腸炎

感染性胃腸炎には、ウイルスが原因のウイルス性胃腸炎、細菌が原因となる細菌性胃腸炎の2種類があります。ウイルス性胃腸炎は、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスが原因となり、細菌性胃腸炎は、サルモネラ菌(鶏肉、卵など)や病原性大腸菌(牛肉など)などが原因となります。感染性胃腸炎の感染経路は、病原体が付着した手を介した接触感染や、細菌やウイルスで汚染された食品を食べることによって感染します。

●非感染性胃腸炎

病原体への感染が原因でない胃腸炎が非感染性胃腸炎です。非感染性胃腸炎の原因には様々なものがあり、薬物やアレルギー、暴飲暴食によるものなどがあげられます。そのほかストレスが原因となることもあります。

激しい胃腸炎を引き起こすノロウイルスとは?

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ノロウイルスはヒトの小腸の粘膜で増殖するウイルスで、感染力がとても強いという特徴があります。1年を通して感染しますが、主に冬の時期11月から3月にかけて多くなる感染症です。症状は吐き気・嘔吐、下痢、腹痛、まれに発熱を伴うこともあります。健康な人は軽度で済むことが多いのですが、子供やお年寄りなどでは注意が必要です。ノロウイルスにはワクチンがありませんので、治療法は輸液などの対症療法になります。

●ノロウイルスの感染経路は?

ノロウイルスの感染経路のほとんどが経口感染です。ノロウイルスで汚染された食物を食べたり、ノロウイルスが付着した物品や環境表面を触った手を介してヒトからヒトへ感染するケースがあります。また、ノロウイルス感染者の嘔吐物が乾燥し、空中に漂ったウイルスが口に入ることで感染してしまうこともありますので、嘔吐物は乾燥しないうちに速やかに処理することが重要です。

●ノロウイルスを拡げないポイント

感染者の嘔吐物を処理する際は感染を広げないように、使い捨ての手袋、マスク、ガウンやエプロンなど防護具を着用して行いましょう。嘔吐物が付着した床などは次亜塩素酸ナトリウムで消毒します。汚染した衣服やリネンなどは汚れを水で洗い流した後に、次亜塩素酸ナトリウムで消毒します。家庭内でもタオルなどは共有せず、ペーパータオルを使用するようにしましょう。

日常生活で意識したいノロウイルス感染対策

ノロウイルスの感染経路は接触感染のため、手指に付着しているノロウイルスを減らすことは感染対策において非常に重要です。石けんを十分に泡立てて、しっかり手洗いを行いましょう。また、食品は中心部までしっかり加熱し、野菜などは十分に洗うことが大切です。調理器具などは洗剤などで十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウムで消毒するか、85℃以上の熱湯で1分以上消毒します。

ノロウイルスによる胃腸炎に関するQ&A

ノロウイルスに関するよくある疑問を以下で紹介し解説します。

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●ノロウイルスによる胃腸炎はどのくらいで治る?

通常ノロウイルスの症状は1~2日で治ると言われています。下痢や嘔吐が続くと脱水症状になる恐れもあるので、症状が続く場合などは病院を受診するようにしましょう。特に高齢者は嘔吐物を詰まらせて死亡することがあるので注意が必要です。

●子供がノロウイルスによる胃腸炎にかかったらどうする?

子供の体は大人に比べて必要な水分の割合が多く、水分量を調節する機能も未熟です。そのため、少しの嘔吐や下痢でも脱水症状になりやすいといわれています。脱水症状を起こす前に、経口補水液を飲ませるなど水分補給を行います。「目が落ち込んでくぼんでいる」、「泣いても涙があまり出ない」など症状が悪化したら、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

ノロウイルスをしっかり予防して、これからの季節を乗り切ろう!

ノロウイルスに感染しない、感染させないためには、手洗い・手指消毒が非常に大切です。トイレの後や調理、食事の前はしっかり手洗いを行いましょう。石けん手洗いの後に、アルコールによる手指消毒をすることでより万全になりますので、アルコール手指消毒薬を活用するのも一つです。また、カキなどの二枚貝から感染するケースも多いため、調理の際はしっかり加熱することが重要です。

工藤医師よりコメント
冬場の急性胃腸炎の原因の多くがノロウイルスによるものです。牡蠣などの貝類の生食はなるべく控え、鍋物などに調理する際は十分に加熱してから頂くようにして下さい。ノロウイルスは感染力が強く、容易に二次感染を起こしてしまいますので、処理は入念に行いましょう。

監修者
監修者_工藤

内科医・糖尿病内科・統合医療医・漢方医。
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。
現在は、自身のクリニック:みやま市工藤内科で地域医療に力を注いでいる
専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。

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